コンクールの意味

アトリエ・バンビーノでは、毎年、ジュニア展、世界児童画展などに応募しています。

ですが、私は、こどもの絵に上も下もない。優劣はつけがたいと思っています。入選、特選に選ばれた方々は本当に良かったと思います。たくさんたくさん喜びましょう。
でも、入選にならなかった方々の絵もみんなとっても素晴らしい作品ばかりです。

なんかコンクールに選ばれた選ばれないで自分の絵が評価されてしまい、それに気持ちが左右されてしまうのは、すごくもったいないと思うのです。
同じ絵でも、こっちのコンクールでは、落選だったけど、違うコンクールに出品したら、すごく評価された、なんて事が普通にあったりするんです。
皆さん、コンクールに評価される為に絵を描くのではなく、自分の為に絵を描いてくださいね。
そして、コンクールは利用するものだと思って下さい。


夏休みの特別講座では、希望者の方にデッサンを教えました。
日頃、高学年の子から、デッサンやりた~いと言われていたので、これを機会にやりたいと言う子に、本格的なデッサンを教えることにしたのです。
でも、気をつけること、それは絵は、デッサン力がなければ、いい絵は描けないと言うことではないということです。

正確にものを捉える事にデッサンは役にたちますが、正確=◯、ということなだけではありません。

わざとデッサンを無視して描いたり、デッサンから離れたりする事によって面白い作品がたくさん描けたりします。

教えるからには、きちんと教えますが、それにとらわれることの無いように指導します。
低学年の子にデッサンを教える時は、逆にそののびのびした力強い線に感銘を受けたりします。

この子は、このままでいい、と思うことしばしばです。

何と言っても自分だけの絵、自分にしか描けない世界を作る事が大切であると私は思っています。

こんな絵が描けたぞ。こうゆうふうにしてみたらどうかな?
そんなふうに自由に考えていく事を、私は応援しています。
それが、自分の自信につながっていったり、絵画とは違う様々な分野での発想の基本になっていくのだろうと思っています
絵を描く事が、絵を描くためだけにあるのではなく、自分の思考や工夫、選択に自信を持っていく事が出来るようになる、と思っています。
本来、絵を描くことは楽しいことだと思います。
その楽しさを大切にして、多いに描くことを楽しみましょう😊

2018年02月04日